僕にとっての大きなヒントは富士通で、どうやってあの会社は自社製フィーチャーフォンのために Sybmian やその他ちゃちいモバイル OS での開発要員として数十人を確保し続けているのだろうか、ということだ。特にフィーチャーフォンについて言えば、端末ごとの違いは極めてささいなものだ が、プログラマは古いソフトが新しい端末で動くよう低レベルプログラムにばかげた時間を割いている。彼らが終電前に帰るのを見かけるのはまれである (彼らは日本で最も優れたプログラマに属する。彼らには家族があって、そこまで仕事をする理由は残業代のためというわけでもない) 。
これ らの例に共通するのは、企業は人々がずうずうしくも強大な力を奮う手段としてプログラミングを使おうとしないというところにある。富士通は未だに古くさい Symbian OS を使っている。この環境で開発を行うことはもはや苦痛であり、サポートやコミュニティも貧弱である (特に Android や Windows 7 における環境と比べて) 。僕はウェブサイトをフレームワークなしで構築するぐらいにアホだったし、数個の問題について車輪の再開発をしなければならなかった。アール氏の前の勤め 先では適切な DB レイヤーすら持たないような日本語にしか対応していないゲットー (ガラパゴス) フレームワークを採用していた。
多 くの日本企業はほとんど新しいプロダクトを作れないというのが僕の仮説だ。なぜなら日本企業では既に解かれた問題を何度も何度も解くための人材が揃ってい るからだ。きっと、多くの問題をコミュニティの誰かが解決してくれるような素晴らしいコミュニティに恵まれた新しいフレームワークを取り込む能力がないこ とに起因しているんだろう。